アートとデザインをアメリカの大学で学ぶ


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アメリカの学校では、美術、コンピューターアート、グラフィックデザイン、映画、ビデオなどの分野においても、最先端の手法を用いた専門的な授業が受けられます。

映画産業のトップであるハリウッドを筆頭に、アメリカはデジタルアート革命においても常に最前線に立っています。エンターテイメント産業の成長に伴 い、より新しい技術や創造コンセプト、斬新な才能の需要が増え続ける中、現在アメリカは、アートデザイン技術を学ぶ場として世界中から熱い注目を集めています。世界的に成功を収めた特殊効果を駆使した映画は、さまざまな分野のアーティストたちの手によって作られたもので、その功績はアメリカ、特にカリフォ ルニア州をデジタルアートの最先端の地として位置付けました。アメリカは、バラエティに富み、ダイナミックなアートを学ぶ最適の場所と言えます。

アートは世界共通の言語です。あなたの才能や可能性は、アメリカの学校でもきっと通用するでしょう。

多岐にわたるプログラム

アート関連のプログラムは全米各地にあります。2年制あるいは4年制プログラム、準学士号から学士号、修士号、博士号まであらゆる教育が受けられます。

プログラム選択

経験豊富で、優れた実績を挙げているその道のプロから学ぶことが一番です。言い換えると、現在活躍中のアーティストやデザイナーを講師として多く抱える学校がベストということになります。学校選択の際、もし迷っているならば、教授もしくは在学中の留学生に話を聞いてみるのも良いかもしれません。実際の様子がわかれば迷いも解消されるでしょう。

また、日々刻々と進歩し続けるテクノロジーの波に乗り遅れないように、学校が常に新しい教育機材を導入しているかもポイントになります。

インターンシップ、実務経験、就職斡旋を行っているかどうかもチェックしてください。専門業界と密接な関わりを持ち、人材募集の情報収集、ポートフォリオのチェック、ワークショップなどを通じて卒業生の就職先についても調べてみましょう。

最後に、学校の評判も重要です。同分野で活躍中のアーティストやデザイナーがその学校を推薦しているかどうか、アメリカ芸術・デザイン学校協会(National Association of Schools of Art and Design)独立大学・学校認定委員会(Accrediting Council for Independent Colleges and Schools)などの機関から認定を受けているかなどをチェックしましょう。

目標の追求

入学条件は学校によって異なり、ポートフォリオの提出やオーディションが要求される場合もあります。また、TOEFLのスコアが必要かどうかも確認が必要です。学校の多くは、留学生のアメリカ人とは違ったユニークさや多様性を尊重し、受け入れてくれます。入学条件がいかなるものであろうと、自分に合ったプログラムをじっくり時間をかけて選ぶことが大切です。自分の進みたい分野で既に活躍している人の話を聞いてみるのもよいでしょう。情報収集しているうちに見えてくることも多くあるはずです。在校生や卒業生に話を聞いてみたり、キャンパスを実際に訪ねて、自分の目で学校の様子を見ることができれば最善です。

新しい技術やアイデアを常に受け入れているアメリカの学校は、クリエイティブな分野を学ぶには最高の環境です。アート・デザインへの熱意に加え、人並み以上のプロ意識や努力をする気持ちがあれば、可能性は無限大です。次のPixar映画のメインデザイナーはあなたかもしれません!

准教授からコメント

「古代から現在まで、世界のあらゆる所で芸術を見つけることができます。アートによって、社会が築き上げ挑戦してきた信念や価値、理想観をかいま見ることができます。すばらしいと思いませんか?」

「新しいことに挑戦することを躊躇しないので、留学生はすばらしいと思います。挑戦することがアートの世界ではとても重要なのです。努力をしても報われることがないこともしばしばで、それでも惜しまずに挑戦を重ねて作品に時間を費やしていかなければなりません。」

―ピアスカレッジ、アート准教授 David Roholt

留学先として、実際に成功しているアーティストやデザイナーを多く雇っている学校を選択すべきです。既に各業界でプロとして名を馳せて活躍している人たち以上の教師がいるでしょうか。

ピアスカレッジ Pierce College

学生が創造性と表現力が共通の言語であるアートの世界へと踏み入れた時、言葉の壁は鉛筆とひと筆で消えてしまいます。

「アートは、それがどんな異なった文化であれ、私たちがあらゆる文化を学ぶ世界で最も共通の手段です。ビジュアルアートの世界では、言葉の壁は存在しません」とピアスカレッジのアート准教授であるDavid Roholtは語ります。

ワシントン州シアトルより南に位置するレイクウッドのコミュニティカレッジ、ピアスカレッジでは、専攻が美術、デジタルデザイン、ビジネスとなんであれ、すべての学生が美術のクラスを受講することができます。デッサンやペインティングのクラスは、留学生に最も人気があります。

講師は、デッサン、ペインティング、基礎彫刻、写真などの基礎クラスで、マンツーマンの指導をします。

「David Johnsonは、ピアスカレッジで最高の アート講師だと思います。彼は私の写真クラスの先生でしたが、知識が豊富なうえに、本当に親切でいつも忍耐強く助けてくれました」と語るのはThomas Chen Zhenです。

留学生のZhenはOutstanding Art Student of the Yearという卓越したアート学生に贈られる賞を受賞し、ビデオゲーム開発に重点を置いた私立カレッジのDigiPen Institute of Technologyに入学しました。

「DigiPenへの編入をアドバイザーが勧めてくれ、いろいろと助けてくれました」とZhenは語ります。

ピアスカレッジの学生は、Cornish College of the Arts、Rhode Island School of Art and Design、University of Washington、University of Colorado at Boulderにも編入をしています。

ネバダ大学リノ校 音楽学部 University of Nevada, Reno’s Music Program

指揮者が静かに指揮棒を振りあげると、聴衆は期待で静まり、ホールは静寂さで満たされた。しかし、その静寂さは一瞬にして打ち破られ、ピアニストの指がスピードを上げて鍵盤を横切り、力強くキーを叩き始める。一つのセクションでは弓が深い呼吸と共に弦楽器の上を走り、別のセクションでは管楽器が鳴り響く……。ネバダ大学リノ校(University of Nevada, Reno)の交響楽団は、サン・サーンスのピアノ協奏曲第2番でナイチンゲールコンサートホールをすっかり圧倒させていました。

ネバダ大学リノ校の音楽学部は、活気ある芸術学部の一つです。学生は、音楽演奏家や学者、作曲家などの講師陣から指導を受けます。教授や講師陣は、厳しくもやりがいのあるプログラムを通して、学生を個別に指導し、育てていきます。

プログラムは、学生がしっかりとした音楽の基礎を築き、自分自身の音楽の「声」とスタイルを確立できることに重点をおいています。基礎コースに加えて、テレビ音楽、ジャズ文化、アメリカミュージカル劇場の歴史など、ユニークな歴史コースを学ぶこともできます。

授業外でも、実際に演奏する機会を数多く与えられます。プライベートレッスンを受けたり、有名なナイチンゲール弦楽四重奏を含めた、キャンパス内外での室内楽や大規模なアンサンブルに参加することもできます。年間を通じ、Reno Jazz Festival、Winter Chamber Music Festival、Argenta Festivalなど数多くのフェスティバルが音楽学部によって開催されています。また、大学はリノフィルハーモニー管弦楽団とリノ室内楽団とも連携しています。

現留学生でピアニストでもあるBomin Parkは、このような機会を活かしている学生の一人です。彼は2年連続してMusic Teachers National Association Competitionにおいてネバダ州の優勝者となり、 Dean’s Award for Artistic Achievementを受賞しました。

学生は、同プログラムを通し、教師や演奏家から音楽学や作曲家まで、音楽の分野で職に就くための準備をします。ネバダ大学では、芸術学、音楽教育学、そしてクラシックやジャズ・即興演奏に重点を置いた音楽演奏学における学士課程、また、演奏学、教育学、音楽学における修士課程が設けられています。

卒業生の多くは、全米各地の主要な大学院課程にて教鞭を執ったり、世界各地のオーケストラ、室内楽団、ジャズやポピュラーミュージックの演奏家として活躍しています。例えば、メゾソプラノ歌手のDolora Zajickは、ニューヨークのメトロポリタン・オペラ、シカゴ・リリック・オペラ、サンフランシスコ・オペラ、ロンドン・コヴェント・ガーデンなど世界各地の著名なオペラ劇場で演奏活動を行っています。